わきが手術で失敗することはある?それはどんな時?

再発してしまう

わきが治療の失敗の中で多いものが、わきがが再発してしまったパターンです。
再発の理由のほとんどは、手術によるアポクリン汗腺の除去方法が不十分で汗腺が再度発達してしまったというものです。
アポクリン汗腺は、完全に除去しなければ元通りの機能を取り戻してしまいます。
このような場合、治療直後よりニオイがひどくなったことで失敗と感じてしまうわけです。

汗腺を除去しきれていない

皮膚を切るわきが治療では、アポクリン汗腺を確実に取り除ける確率は高いとされていますが、それでも多くあるアポクリン汗腺を100%除去するのは難しいものです。
そのため、アポクリン汗腺の取り残しが生じる可能性があるのです。
さらに、医師の技術によっても除去率は異なり、ずさんな手術が行われた場合はアポクリン汗腺が中途半端に残ってしまうことにもなりかねません。
アポクリン汗腺が残った状態では、ニオイもあまり消えないためやはり失敗であるといえます。

傷跡や合併症が残る

わきが治療で皮膚を切った場合、傷跡が残ることは確かです。
通常であればわきのしわ部分など目立たない部分を切るため、特に気になることはありませんが、その傷の経過が思わしくないと失敗したと考えられます。
たとえば、傷跡にしこりのようなものが残ってしまったり、色素沈着を起こしてしまったりした場合などです。
いずれも、患部が正常に治癒しないために皮膚組織が変化してしまったことが原因です。
これらの合併症が残った場合は、担当医師に相談して皮膚組織の除去など適切な方法を施すことで改善が見込めます。

多汗症と併発している場合

多汗症によってたくさん汗をかくために細菌の繁殖がうながされ、わきがのニオイがよりひどくなるケースがあります。
このようにわきがと多汗症を併発している場合、アポクリン汗腺を取り除ききれていないと多汗症の症状でニオイが広がり、治っていないように感じるのです。
わきがと多汗症の両方が発生しているときは、これらを同時に治療できる方法もしくはそれぞれの治療を併用するなど、医師と相談することが求められるでしょう。

再手術する場合は

わきが治療に失敗したと思ったとき、多くのクリニックでは再手術を受けることが可能です。
再度わきが手術を行う場合は、本来の費用の半額など割引をしてくれるところもあるため、クリニックに問い合わせるといいでしょう。
合併症の治療や多汗症の治療を行う場合は、別途正規の費用がかかるため、予算を考えながら治療方法を決定してください。
また、他院で受けた治療の再手術を受け入れているクリニックもあります。
わきが治療の失敗も、解決策はいくつかあるため諦めずに医師に相談してみることをおすすめします。

わきが治療と多汗症治療を同時にできる手術方法はある?

剪除法などでは同時治療の可能性が高い

わきが治療の中で、メスを使い皮膚を切る皮べん法やクワドラカット法、また超音波法などは、皮膚を直接目視する、また汗腺組織に器具を挿入する方法で汗腺を除去するものです。
これらの方法の場合、わきがの原因となるアポクリン汗腺はもちろんのこと、多汗症の原因であるエクリン汗腺も同時に除去でき、わきがと多汗症を同時に治療することが可能とされています。
手術もわきが治療と多汗症治療を一度に行えるため、負担も比較的少ないでしょう。
わきがは多汗症と併発して症状がひどくなっているケースも多く、メスを使って皮膚を切る治療方法は有効であるといえます。
しかし、エクリン汗腺の分布範囲は広く、これらの方法では除去しきれないこともあることから、多汗症を完全に改善できるとは限りません。

切らない治療などでも効果が期待できる

一方、切らないわきが治療としてミラドライやウルセラドライといった方法でも、わきがと多汗症を同時に治療できる効果が期待できるとされています。
これらの方法は、マイクロ波や高密度超音波、高周波が水分に反応して熱で汗腺の働きを抑制するものです。
そのため、アポクリン汗腺を破壊するだけではなくエクリン汗腺にも働きかけることができるのです。
また、エクリン汗腺は分布の範囲が広いですが、これらの切らないわきが治療は点ではなく面で照射するため、広い範囲にも適用できます。
この点も、多汗症治療に向いているとされる理由の1つでしょう。

ボトックス注射はわきが治療には向かない

一方、多汗症治療を比較的手軽にできるボトックス注射は、神経や筋肉の動きを制限することでエクリン汗腺の働きを抑えることができる治療方法です。
この原理であれば、アポクリン汗腺も抑制が期待できるといわれることもありますが、実際にはわきがにはあまり効果が見られにくいです。
また、ボトックス注射の効果はあくまで一時的なもので、数ヵ月ごとに治療を受けなければならないこともあり、わきがと多汗症の同時治療には向かないといえます。
ただし、多汗症がわきがのニオイをより拡散させてしまい、症状を悪化させているケースも多いため、多汗症を治療すればわきがのニオイが多少抑えられることはあるかもしれません。

最適な治療方法は医師と相談

わきが治療と多汗症治療を同時に行う方法に関しては、クリニックで医師に相談するのが一番です。
人によっては、多汗症を治療すればわきがの症状が軽くなる場合や、両方治療するのが最適となる場合などそれぞれです。
どのような治療を選択するか、また複数の治療方法を組み合わせるかなど、医師とカウンセリングをしっかり行って、自分に合った方法を提案してもらうようにしましょう。

安価すぎるクリニックには注意した方がいい理由

カウンセリングや治療が雑なことがある

わきが治療の料金が安いクリニックでは、とにかく患者数を増やすために料金で引き付けている可能性があります。
このようなクリニックでは、カウンセリングもそこそこに済ませて治療に移ったり、治療の技術が稚拙だったりといったケースが見られるのです。

患者の体に少なからず負担をかけるわきが治療でカウンセリングを十分にせず、患者の希望を無視して雑な施術を行うクリニックでは再発やトラブルが起こりえます。
確実で丁寧な治療を受けるためにも、料金だけで飛びつくのではなく複数のクリニックでカウンセリングを受け、自分に合ったところを選ぶことが鉄則です。

最初の金額が安くてもオプションが高額な場合

ホームページや広告などで表示している料金が安くても、いざ治療を受けてみる数々のオプションや表示されていない治療をつけ、結果的に高額になってしまうケースも多発しています。
特に保険適用外の自由診療においては、クリニックごとに金額が決められるためばらつきがあり、料金に疑問を持たないこともあるかもしれません。
しかし、わきが治療には料金相場が存在し、それよりも極端に安い場合は料金表に記載されていない追加料金がかかる場合が多いのです。

このようなクリニックで治療を受けると、当初考えていた予算の何倍もの出費がかさむこともありえます。
きちんと計画を立てて予算内に治療を終えるためにも、料金はしっかりと確認しておくべきでしょう。

安さで釣って強引に治療を受けさせるケースも

治療にかかる料金が安価なクリニックでは、カウンセリングの時点で強引に治療をすすめるケースも少なくありません。
巧みな話術を使ったり無理に引き留めたりなどして、気が付けば契約させられてしまうのです。
このような場合、特に勧誘に弱い人や流されがちな人は十分に注意しなければなりません。
強引に治療を受けさせられたものの、満足のいくものではなかった場合、後悔だけが残ってしまいます。
もしカウンセリングだけを受けて治療は考えたいという場合は、強引に治療をすすめられてもしっかりと断ることを念頭に置きましょう。

カウンセリングでの対応や追加料金の有無はしっかりチェック

安い料金を掲げているクリニックがすべて悪いわけではありませんが、悪質なところかどうかを見分けるためには、事前のカウンセリングでの対応は十分にチェックしておくべきです。
少しでも違和感を持ったり疑わしさが残ったりする場合、そのクリニックで治療を受けない方がいいです。
また、カウンセリング時に追加料金があるか否かをきちんと説明してくれるかどうかも、重要なチェックポイントです。
安い料金に惑わされず、いくつかのクリニックでカウンセリングを受けて最も納得できるところでわきが治療を受けましょう。

わきが治療って傷が残るもの?

わきが治療で傷が残るのは外科手術

わきが治療にはいくつか方法がありますが、傷が残るのは皮膚を切る外科手術です。
メスで皮膚を切開し、皮膚を裏返したり器具を挿入したりなどの方法でアポクリン腺を取り除くのです。
このような外科手術では、できるだけ傷が目立たないようにわきのシワに合わせて切開しますが、傷が塞がっても跡は残ってしまいます。

傷の大きさは手術方法によって異なり、皮べん法なら5cm前後、クワドラカット法や超音波法なら1cm程度が目安です。

切らないわきが治療なら傷が残らない

一方、皮膚を切らないわきが治療も近年ではたくさん登場しています。
そもそも皮膚に傷を作らないため、傷が残ることもないのです。
傷ができるリスクを避けるなら、切らないわきが治療を選べば仕上がりもきれいで、治療痕を気にすることがありません。

傷が残らないわきが治療の種類

では、傷が残らないわきが治療にはどのようなものがあるでしょうか。
多くの病院で用いられているのが、ミラドライ法です。
マイクロウェーブを皮膚の上から照射して、アポクリン腺を破壊します。
その他、医療レーザーや高周波を照射するビューホット、高密度焦点式超音波を照射するウルセラドライなどの方法も普及してきました。

これらの方法はいずれも皮膚の上から照射してアポクリン腺に働きかけるもので、傷の心配はありません。
手術後には腫れや内出血が出ることもありますが、数日すれば引いていくため、後々まで跡が残ることはないのです。
そして、これらの治療方法も近年では進歩しており、痛みや腫れがより少ないものも開発されつつあります。

わきがの程度によっては外科手術がおすすめなことも

傷をできるだけ残したくないという人にとって、切らないわきが治療は第一選択にしたいところです。
しかし、切らないわきが治療の技術が向上しているといっても、完全にわきがの匂いを消すことは難しいともされています。
そのため、重度のわきがの人や根治させたい人には切らない方法が向いていないケースもあるのです。
その場合、皮膚を切開してアポクリン腺を取り除く外科手術を勧められるかもしれません。

また、切らないわきが治療は保険適用外の自由診療となります。
その料金はだいたい30万円前後で、この金額を用意するのが難しい人もいるでしょう。
その点、皮べん法などでは保険が適用され、負担額はだいたい3万円前後です。
金銭的な都合で皮膚を切るわきが治療を選択する場合、傷が残ることは念頭に置いてください。
傷の程度については、手術を受ける前に医師とのカウンセリングでよく確認し、納得してから治療に臨むことをおすすめします。

子供のわきが治療で行われている方法

わきがの原因となるアポクリン腺は思春期から発達

わきがの匂いは、アポクリン腺から分泌される汗が原因ですが、このアポクリン腺は思春期の頃に発達し始めます。
このとき、子供の体は第二次性徴を迎え、性ホルモンの分泌が増えてくるのです。
一般的には、わきがの匂いが目立つようになるのはわき毛が生えてくる少し前とされています。
こうした体の変化と同時にわきがになる場合、両親からの遺伝であるケースが多いです。

多感な時期だからこそ治療を受けさせたい

思春期になると、子供の心はとても多感になり周囲の目も気になり始めます。
そのため、わきがになった子供自身が匂いを気にしたり、匂いによって周囲からからかわれたりといったことも起こりえるのです。
また子供の体は未発達で、わきが治療を受けたときの痛みも大きな負担となることがあります。
その痛みや傷などによって、日常生活に制限が出たり体育の授業に出られなかったりなどといった支障も、できるだけ避けたいものです。
こうした多感な時期だからこそ、適切な治療を受けさせたいというのが親心でしょう。

痛みが少なく生活にも支障が出ない治療方法

では、子供の体に負担をかけないよう痛みやダウンタイムが少なく、生活に支障を与えない治療方法はあるでしょうか。
近年では、皮膚を切らずに電磁波を照射するミラドライ、高周波を照射するビューホットなどの方法が、子供のわきが治療に用いられています。

これらの方法であれば痛みは少なく、子供への負担も軽減できます。
またダウンタイムも短いことから、生活に支障が出ることもないでしょう。
そのため、わきが治療をしたことを周囲に知られる心配もなく、安心して治療を受けさせることができます。

早い段階で治療をしても成長により再発する

子供のわきが治療で注意したいことは、あまり早い段階から治療を受けさせても再発する可能性が高いことです。
子供の体は日々成長しており、第二次性徴が始まってからはアポクリン腺も発達し続けています。
そのため、早くからアポクリン腺を破壊しても、新しいアポクリン腺が育ってしまうのです。

もし、子供がわきがかもしれないと思っても、高校生になるくらいまで待った方がいいケースも多いです。
それまでは、制汗スプレーやミョウバン水などの塗布で汗を抑えて様子を見る方法もあります。

子供のための治療をうたっている病院を選ぶ

病院によっては、子供のための治療方法やプランを用意しているところがあります。
子供にわきが治療を受けさせるなら、子供向けの治療をうたっている病院を選ぶのがいいでしょう。
このような病院なら、痛みやダウンタイムへの配慮など、未発達で多感な子供のことを第一に考えてくれます。

超音波法にかかる平均費用はどのくらい?

超音波法にはいくつか方法があり費用も異なる

わきが治療の超音波法とひとくちにいっても、その方法にはいくつかあります。
いずれも超音波で汗腺を破壊するものですが、使用する器具や手術の方法が異なるのです。
そして効果や費用もそれぞれ違っています。
超音波法でわきが治療を行うときには、自分の状態や予算などに合わせて医師と相談するようにしてください。

スタンダードな超音波法

一般的に超音波法と呼ばれているのが、ハンドピースを挿入して超音波を流し、汗腺を破壊するわきが治療の方法です。
長年にわたり行われてきたスタンダードな方法で、超音波を使用する他の方法と比べて費用が安い傾向にあります。

超音波法+剪除法

このわきが治療の方法は超音波ハイブリッド法とも呼ばれ、超音波法と剪除法を組み合わせたものです。
超音波による汗腺の破壊と、直接の切除を両方行うことから、効果はより高いとされています。
費用に関しては、スタンダードな超音波法よりも割高になっているのが一般的です。

高い効果の超音波シェービング法

超音波の中でも、ベイザー波と呼ばれる特殊な超音波を使用することで、より効率的にアポクリン汗腺のみを破壊できる方法が超音波シェービング法(ベイザーシェービング法)です。
このわきが治療の方法では、周辺組織へのダメージがより少なく抑えられることも特徴です。
比較的新しい技術であり、費用は上記2つよりもさらに高額に設定されています。

それぞれの超音波法の費用とは?

まず、超音波を使用したわきが治療の方法では、クリニックによって保険適用か自由診療かの設定にばらつきがあります。
多くのクリニックでは、超音波法は保険適用外となる場合が多いですが、スタンダードな超音波法であれば保険適用の対象とするところも見られます。

スタンダードな超音波法は、保険適用内であれば費用は4万円前後で済む場合が多く、適用外であれば平均25万円くらいが相場です。
この超音波法と剪除法を組み合わせたハイブリッド法では、保険適用外の費用で平均23万円程度に設定しているクリニックが多いです。
そして、新しい治療方法である超音波シェービング法では金額がぐっと上がり、40万円前後となっています。

超音波を使用したわきが治療の方法で、自由診療となっている場合はクリニックによって費用に大きな違いが出ることがあります。
この治療は外科手術となるため、安全に行ってくれるクリニックを選ぶ他、費用についてはよく確認することが大切です。

手術をしないわきが治療ってどんな方法があるの?

脱毛などにも使用される医療レーザー

医療レーザーといえば、脱毛やシミ改善などに使用されるイメージがあるものです。
その医療レーザーが、わきが治療にも用いられています。
医療レーザーでのわきが治療は、汗腺組織にレーザーを照射して破壊する方法です。
ニオイの元であるアポクリン汗腺をほぼ完全に破壊するためには、個人差はありますがだいたい6~8回の施術が必要です。
痛みやダウンタイムはほぼありませんが、治療終了までに時間がかかってしまうことは否めません。

手術をしないわきが治療の代表格・ミラドライ

ミラドライといえば、外科手術をしないわきが治療として広く知られている方法です。
この方法では、皮膚の上からマイクロウェーブを照射し、汗腺にある水分に反応させて熱を発生し、その熱で汗腺を破壊する仕組みです。
表皮を冷却しながら施術を行うため、痛みや熱さはあまり感じませんが、施術後に腫れが出るケースもあります。
治療はほぼ1回で終了し、それ以降は通院の必要はありません。

最先端のわきが治療・ビューホット

ビューホットとは、微細なニードルから高周波(RF)を照射する最先端のわきが治療の方法です。
表皮を冷却しながら高周波を汗腺組織に届かせ、破壊していきます。
医療スタンプでニードルを刺すことになりますが、とても細い針ですし麻酔もかけるため、痛みはほぼありません。
また施術後にも腫れなどは出にくく、短時間の施術1回でほぼ済むのが特徴です。
ただし、効果が若干弱い面もあるため、他の施術を併用されることも多いです。

顔のたるみ治療を応用したウルセラドライ

ウルセラドライは、もともと顔のたるみ治療に使用されていた高密度焦点式超音波(HIFU)をわきが治療に応用した方法です。
超音波を汗腺組織に集中させ、熱を起こして破壊するもので、表皮への影響も少ないです。
そのためデリケートな部分への施術も可能で、わきだけではなく乳輪わきがやすそわきがの治療にも使用できることが特徴です。
その他、多汗症にも効果があるとされています。
ウルセラドライについても、ビューホットなどと併用してさらに高い効果を狙うクリニックもあります。

費用や保証について

これら、手術をしないわきが治療の方法は、いずれも保険適用外となるため費用の自己負担は大きくなります。
金額は、いずれの方法もだいたい30万円前後となっており、クリニックによって多少違いがあります。
ただし、費用の違い=技術の差というわけではありません。
また保証についても、1年間無料保証や2回目は半額など、クリニックによって内容が異なっています。
いくつかのクリニックでカウンセリングを受け、より信頼できるところで施術を受けるのがいいでしょう。

メスを使うわきが治療と使わない治療のどっちがいい?

わきが治療で何を重視するか

皮膚をメスで切るわきが治療と、切らないわきが治療のどちらを選ぶかは、自分がわきが治療で何を重視するかによります。
たとえば、重度のわきがでとにかくアポクリン汗腺をきれいに取り除きたい、できるだけ体への負担を減らしたい、忙しいスケジュールでも受けられる方法がいいなどです。
それぞれの希望によって適切なわきが治療が存在し、自分に合った方法を選ぶのが一番なのです。
そのため、メスを使う方法と使わない方法のどちらがいいかは、一概には言い切れないでしょう。

確実にわきがを完治させたいなら

わきがの症状がひどい、またとにかく確実にわきがを完治させたいという人は、やはりメスを使ってアポクリン汗腺を除去する方法が向いています。
皮べん法やクワドラカット法などいくつかの方法がありますが、いずれもアポクリン汗腺そのものをなくす方法であるため、効果は高いです。

また皮べん法やクワドラカット法なら、傷口に関しても数mm~数cm程度で済み、ワキのしわに沿って切開することから、目立ちにくく安心です。
ただし、外科手術であることから痛みや腫れが生じるリスクも高く、傷が治るまでのダウンタイムも長いため、スケジュールに余裕がある場合におすすめな方法です。

少しでも体への負担を減らしたいなら

わきが治療の方法の中で、痛みや傷ができるだけ少ない方が体への負担が少ないことは明白です。
上記にあげた外科手術では、どうしても痛みや傷のリスクがありますが、メスを使わないわきが治療の方法ならそれらのリスクはほぼ心配ありません。
医療レーザーやミラドライ、ウルセラドライやビューホットなど、メスを使わない方法はいろいろあります。
皮膚の上から汗腺組織に働きかける仕組みであり、ダウンタイムはほぼなく翌日から普段通りの生活を送ることもできるのです。

しかし、メスを使わない方法ではアポクリン汗腺を直接除去するのではなく、外側から汗腺を破壊する方法であるため、切開する方法より確実性は多少劣ります。
比較的わきがの症状が軽い人、とりあえずニオイが軽減できればいいという人に向いている治療方法です。

費用についてもチェックしよう

わきが治療で気になるポイントの1つが、費用ではないでしょうか。
わきが治療では、保険適用のものと適用外のものがあり、自己負担額が大幅に変わります。
保険適用となるのは、メスを使う手術の中でも皮膚切除法や皮べん法です。
クワドラカット法およびメスを使わない方法は、すべて保険適用を受けることができないのです。

わきが治療で保険適用外の方法では、自己負担額は数十万単位となってしまいますが、ダウンタイムの少なさや通院回数の少なさなどメリットはあります。
効果を取るか負担の少なさを取るか安さを取るかで、わきが治療の方法の選び方は変わってくるでしょう。

わきがが軽い人でも手術ってした方がいい?

医師に相談しましょう

一般的に軽度のわきがは鼻を近づけないと分からないくらいだと言われていますが、ニオイの感じ方は人それぞれです。
中には体臭を気にするあまり、電車やエレベーターなど密閉された空間に入るのをためらう人もいるでしょう。
そうした悩みは医師に相談するのが1番です。
軽度でも手術した方がいいと判断されることもありますし、注射で様子を見ることもあります。
また、手術が必要な場合でも保険診療で行えるものから、自由診療のものまで様々ですので、こちらも医師と相談して決めるとよいでしょう。

ボトックス注射なら気軽にできます

軽度のわきがにはボトックス注射を勧められることが多いようです。
ボトックス注射とはボツリヌス菌から抽出されたタンパク質の1種で、汗を分泌する汗腺の活動を抑える働きがあります。
ボトックス注射のメリットは、手術とは違うためダウンタイムがないことです。
施術時間も5分と気軽に受けられるので、軽度のわきが治療として人気があります。
ただし、ボトックス注射は汗腺を除去するものではなく、あくまで働きを抑えるだけなので定期的な治療が必要です。
効果は6カ月程度ですが、1年くらいニオイが気にならないという人もおり、個人差があります。

ニオイが気になるなら切らない治療法

わきがのニオイは自分で気にしているほど、周囲は気が付かない場合もありますし、その反対もあります。
わきがのレベルチェックで軽度と判断されても、気になる場合はマイクロ(電磁)波などを使った切らない治療法がおすすめです。
切らない治療法は体にメスを入れることがないので、ダウンタイムが短く体の負担をかけずに済むというメリットがあります。
デメリットとしては自由診療になるので治療費が高額になることです。
しかし、軽度のわきがなら1度の治療で終わることがほとんどですし、長年の悩みから解放されると思うとメリットの方が大きいと言えるでしょう。

殺菌力のある石鹸でニオイを軽減できます

軽度のわきがの場合は、殺菌力のある石鹸でわきを洗うことでニオイを抑えることもできます。
最近ではドラッグストアなどでもわきが対策の石鹸が多く販売されており、気になっている人もいるでしょう。
中でも、ミョウバン入りの石鹸がおすすめです。
ミョウバンは細菌の繁殖を抑える働きがあり、殺菌・消臭に役立ちます。
そのほかにも、柿タンニンや茶カテキンも抗菌効果があるので体臭予防に期待できるでしょう。

わきがを絶対直したい人必見の治療方法

確実性を狙うなら再発率の低い「皮べん法」

わきがの原因はいくつか考えられますが、その1つにアポクリン汗腺が挙げられます。
私たちの体は体温調節をするために汗をかきますが、アポクリン汗腺から分泌する脂肪酸とわきに常在する細菌が混ざることで独特なニオイを発生させるのです。
そのため、わきが治療はニオイの元を絶つことが大切と言えます。
皮べん法はわきを3~5㎝ほど切開してアポクリン汗腺を除去する手術法で、医師が直接目で確認しながら行うため確実性が高いと報告されています。
また、わきが治療の中でも再発率が低いことから、わきがを絶対に治したい人に有効な治療法だと言えるでしょう。

メスを入れるのに抵抗がある人は「フラクショナルRF法」

わきがを絶対に治したいけど、体にメスを入れるのに抵抗があるという人は、特殊な機器で照射してアポクリン汗腺を焼去する治療法がおすすめです。
その中でも、フラクショナルRF(高周波)法は、わきの皮膚の深いところまで照射し、ピンポイントでアポクリン汗腺を破壊できることから高い効果が期待できます。
また、わきがだけではなく多汗症や、すそわきがの治療も可能。
広い範囲でアポクリン汗腺を焼去できるため、治療を受けたほとんどの人が「ニオイが気にならなくなった」と答えおり、1回の治療で満足しています。

アポクリン汗腺を完全に除去するのは難しい

わきが治療において、アポクリン汗腺を完全に除去するのは難しいと言えます。
なぜなら、アポクリン汗腺はわきの下だけではなく、乳輪部や陰部、ソケイ部などにも存在しているからです。
それゆえ、十分にわきが治療を行ったとしても「まだニオイがする気がする」と感じることもあるでしょう。
また、10代で治療を受けた場合、成長の過程でアポクリン汗腺が自己再生することも考えられます。
こうしたケースを防ぐためには、医師のカウンセリングを受けるのが大事です。
自分のわきがはどのようなタイプで、どこにニオイの原因があるのかをしっかり見極めることで、完治へ近づけるでしょう。

食生活を見直すのも大事です

わきがは遺伝によるものと考えられていますが、生活習慣も大きく関係しています。
そのため、規則正しい生活を心掛けることやバランスのいい食事を取ることも大事。
肉類や乳製品などの酸性の食事は、アポクリン汗腺の働きを活発にすると言われているので控えましょう。
反対に、梅干しやめかぶなどアルカリ性の食べものは酸性の食べ物を中和するので、積極的に摂ってください。