わきが手術で失敗することはある?それはどんな時?

再発してしまう

わきが治療の失敗の中で多いものが、わきがが再発してしまったパターンです。
再発の理由のほとんどは、手術によるアポクリン汗腺の除去方法が不十分で汗腺が再度発達してしまったというものです。
アポクリン汗腺は、完全に除去しなければ元通りの機能を取り戻してしまいます。
このような場合、治療直後よりニオイがひどくなったことで失敗と感じてしまうわけです。

汗腺を除去しきれていない

皮膚を切るわきが治療では、アポクリン汗腺を確実に取り除ける確率は高いとされていますが、それでも多くあるアポクリン汗腺を100%除去するのは難しいものです。
そのため、アポクリン汗腺の取り残しが生じる可能性があるのです。
さらに、医師の技術によっても除去率は異なり、ずさんな手術が行われた場合はアポクリン汗腺が中途半端に残ってしまうことにもなりかねません。
アポクリン汗腺が残った状態では、ニオイもあまり消えないためやはり失敗であるといえます。

傷跡や合併症が残る

わきが治療で皮膚を切った場合、傷跡が残ることは確かです。
通常であればわきのしわ部分など目立たない部分を切るため、特に気になることはありませんが、その傷の経過が思わしくないと失敗したと考えられます。
たとえば、傷跡にしこりのようなものが残ってしまったり、色素沈着を起こしてしまったりした場合などです。
いずれも、患部が正常に治癒しないために皮膚組織が変化してしまったことが原因です。
これらの合併症が残った場合は、担当医師に相談して皮膚組織の除去など適切な方法を施すことで改善が見込めます。

多汗症と併発している場合

多汗症によってたくさん汗をかくために細菌の繁殖がうながされ、わきがのニオイがよりひどくなるケースがあります。
このようにわきがと多汗症を併発している場合、アポクリン汗腺を取り除ききれていないと多汗症の症状でニオイが広がり、治っていないように感じるのです。
わきがと多汗症の両方が発生しているときは、これらを同時に治療できる方法もしくはそれぞれの治療を併用するなど、医師と相談することが求められるでしょう。

再手術する場合は

わきが治療に失敗したと思ったとき、多くのクリニックでは再手術を受けることが可能です。
再度わきが手術を行う場合は、本来の費用の半額など割引をしてくれるところもあるため、クリニックに問い合わせるといいでしょう。
合併症の治療や多汗症の治療を行う場合は、別途正規の費用がかかるため、予算を考えながら治療方法を決定してください。
また、他院で受けた治療の再手術を受け入れているクリニックもあります。
わきが治療の失敗も、解決策はいくつかあるため諦めずに医師に相談してみることをおすすめします。