子供のわきが治療で行われている方法

わきがの原因となるアポクリン腺は思春期から発達

わきがの匂いは、アポクリン腺から分泌される汗が原因ですが、このアポクリン腺は思春期の頃に発達し始めます。
このとき、子供の体は第二次性徴を迎え、性ホルモンの分泌が増えてくるのです。
一般的には、わきがの匂いが目立つようになるのはわき毛が生えてくる少し前とされています。
こうした体の変化と同時にわきがになる場合、両親からの遺伝であるケースが多いです。

多感な時期だからこそ治療を受けさせたい

思春期になると、子供の心はとても多感になり周囲の目も気になり始めます。
そのため、わきがになった子供自身が匂いを気にしたり、匂いによって周囲からからかわれたりといったことも起こりえるのです。
また子供の体は未発達で、わきが治療を受けたときの痛みも大きな負担となることがあります。
その痛みや傷などによって、日常生活に制限が出たり体育の授業に出られなかったりなどといった支障も、できるだけ避けたいものです。
こうした多感な時期だからこそ、適切な治療を受けさせたいというのが親心でしょう。

痛みが少なく生活にも支障が出ない治療方法

では、子供の体に負担をかけないよう痛みやダウンタイムが少なく、生活に支障を与えない治療方法はあるでしょうか。
近年では、皮膚を切らずに電磁波を照射するミラドライ、高周波を照射するビューホットなどの方法が、子供のわきが治療に用いられています。

これらの方法であれば痛みは少なく、子供への負担も軽減できます。
またダウンタイムも短いことから、生活に支障が出ることもないでしょう。
そのため、わきが治療をしたことを周囲に知られる心配もなく、安心して治療を受けさせることができます。

早い段階で治療をしても成長により再発する

子供のわきが治療で注意したいことは、あまり早い段階から治療を受けさせても再発する可能性が高いことです。
子供の体は日々成長しており、第二次性徴が始まってからはアポクリン腺も発達し続けています。
そのため、早くからアポクリン腺を破壊しても、新しいアポクリン腺が育ってしまうのです。

もし、子供がわきがかもしれないと思っても、高校生になるくらいまで待った方がいいケースも多いです。
それまでは、制汗スプレーやミョウバン水などの塗布で汗を抑えて様子を見る方法もあります。

子供のための治療をうたっている病院を選ぶ

病院によっては、子供のための治療方法やプランを用意しているところがあります。
子供にわきが治療を受けさせるなら、子供向けの治療をうたっている病院を選ぶのがいいでしょう。
このような病院なら、痛みやダウンタイムへの配慮など、未発達で多感な子供のことを第一に考えてくれます。