クリニックで切らないわきが治療もあるの?

切らないわきが治療について

わきが治療は、わきにメスを入れてアポクリン汗腺を除去する外科手術が一般的でしたが、近年ではわきを切らずに治療する方法が増えてきました。
わきを切らない治療法は皮膚を傷つけないのでダウンタイムや術後のトラブルが少ないことが特徴です。
また、治療後の腫れや痛みもほとんどなく当日の入浴も可能なのです。
そんな、患者にとってメリットの多い「切らない治療法」には、どんな種類があるか見ていきましょう。

電気凝固法

患部に電磁波を照射してわきがや多汗症の原因であるアポクリン汗腺、エクリン汗腺の機能をなくす方法です。
一度失われた汗腺は再生しませんので手術と同じく長期間の効果が期待できます。
わきがの程度にもよりますが、なんと70~80%の人が1回の照射で満足しているのです。
しかし、重度のわきがの場合は、より高い効果を出すために、3カ月以上の期間をおいて2回目の照射を行います。
また、治療の後は皮下出血や皮膚の凹凸が生じることがありますが、数週間~数カ月程度で落ち着きますので心配ありません。

高密度焦点式超音波治療法

わきの汗腺の層に焦点を合わせ高密度焦点式超音波を照射し、皮膚表面から3mm〜4.5mmの位置にあるアポクリン汗腺に熱損傷を与えることによって、わきがのニオイを抑える新しい治療法です。
高密度焦点式超音波治療法は、治療時間やダウンタイムも短いため、施術当日から日常生活をおくれることが特徴と言えます。
この高密度焦点式超音波治療法は、前立腺がんや顔面たるみ治療にも用いられ高い注目を集めているのです。
照射は1回で完治する人もいますが、個人差により2回以上必要な場合もあります。
リスクとしては、火傷や皮膚壊死などが考えられますので、経験豊富な医師の診察が必要です。

フラクショナルRF(高周波)療法

美肌治療にも使われているフラクショナルRF療法は、照射針をわきの下の皮膚を貫通させて汗腺の深さまで刺し、針先から高周波を照射する方法です。
使用する照射針、はわずか0.3mmの極細針で36本付いているので密に治療が可能。
深度は0.1mm単位で微調節ができるのが特徴で、照射針を皮下1mmの深さから0.5mm刻みで4~6段階に深度を変えながら適切な出力に調整し、エクリン腺やアポクリン腺を狙って照射します。
フラクショナルRF療法は非常に安全性の高い治療法で、術後に点状のカサブタができますが、傷が残ることはほとんどありません。
また、照射もほぼ1回で終わります。