わきがのニオイは左右で違うもの!?

わきがのニオイには左右差がある

わきの下にかく汗の量やニオイは左と右で違いがあります。
中には片方だけニオイがあるという人もいるでしょう。
しかし、自分では気づきにくいため、同じようにケアしているのに、「片方だけニオイが残るのどうしてだろう?」と不思議に思う人もいるかもしれません。
そもそも人には利き手、利き足といった左右の違いがあるように、わきにも左右差があるのです。
その違いを知っていれば、わきが治療も変わってくるのではないでしょうか?

ニオイの原因はアポクリン汗腺

人の身体には、「エクリン汗腺」「アポクリン汗腺」というの2種類の汗腺があります。
エクリン汗腺は体温調節するために水分を出しているだけなのでサラサラしており、あまりにニオイがありません。
一方、アポクリン汗腺から分泌される汗には水分以外に脂質やアンモニアが含まれているため、それらがわきのニオイの原因になるのです。
また、たんぱく質や脂質をエサとして、雑菌が繁殖することによりわきがのニオイが強くなると言われています。
アポクリン汗腺はわきの下以外に、耳の中や後ろ、性器周辺など部分的に分布しており、その量や大きさ部位には個人差があります。

よく動かす利き腕の方がアポクリン汗腺が発達しやすい

アポクリン汗腺の数や大きさは、左と右で違うことがあります。
どちらか片方でアポクリン汗腺がより発達していれば、そちらの方がニオイのある汗をたくさん分泌するため、当然ニオイも強くなるというわけです。
では、どちらがアポクリン汗腺の数が多くなるかというと、利き手の方が多いとされています。
利き腕は反対の手に比べてたくさん動かすので、血行が良くなり筋肉やアポクリン腺が発達しやすく、わき毛の成長も早いと考えられています。
ただし、片側だけアポクリン汗腺があって、もう片側にはないということはまずあり得ないので、片方だけニオイがする場合は、わきがではないのかもしれません。

極度のストレスにより発生する精神性発汗

精神性発汗とは電車のつり革につかまっている時や、気になる人が隣にいる時など、緊張やストレス、不安を感じた時にかく汗のことです。
この精神性発汗は左側に多くあると言われており、わきのニオイに左右差がある原因のひとつと考えられます。
また、精神性発汗はアンモニアを含んでおり、ネバネバとしているためニオイが強いのが特徴です。
社会人や学生はこうした汗を無意識の間にかいている場合があるので、制汗剤などでケアをするのはもちろん、ストレスを溜めこまないよう適度に発散させることが大切です。