自分がわきが治療しても…
わきがは専門のクリニックで適切な治療を行えば、臭いが気にならないレベルまでもっていくことは可能です。
しかし自分の問題が解決しても、自分の子供のわきがリスクは残ります。
というのもわきがは遺伝すると考えられているからです。
わきがの遺伝に関する研究はかなり進んでいて、わきがの発症に関係している遺伝子も解明している状況です。
日本人はわきがで強いにおいを発する人は少ないです。
ところが欧米人は深刻なわきがに悩んでいる人は少なくありません。
このような人種間の違いも遺伝子が関係していると考えられています。
ABCC11遺伝子という16番目の染色体がわきがに関係しているといわれています。
自分がわきがだと子供もそうなる確率は?
自分がわきがの場合、子供のどのくらいの確率で遺伝するか心配でしょう。
結論から言うと遺伝する可能性はかなり高いと思ったほうがいいです。
片親がわきがなだけでも、子供に遺伝する確率は70%といわれています。
さらに両親ともにわきがの場合、子供がわきがになる確率は90%以上と考えられています。
両親がわきがであれば、ほぼ確実に子供もそうなると思ったほうがいいです。
子供がわきがになる時期とは?
もし自分がわきがな場合、子供のわきがになるかもしれないと考えておきましょう。
臭いが目立つようになるのは、第二次成長期といわれています。
第二次成長期は子供の体がどんどん成長します。
わきがの臭いの原因である汗腺の一種のアポクリン腺がこの時期、ちょうど一気に増加します。
このため、わきの下の臭いを気にする子供が増えてきます。
平均発症年齢に関するデータを出しているところもあって、男性18歳・女性16歳前後に発症リスクが高まります。
また夏場に発症するパターンが多いです。
やはり暑い夏場に汗を大量にかき、臭いが目立つようになるからです。
第二次成長期になるまで待つ
もしかすると第二次成長期が来る前に親がわきがだと子供も発症する可能性があります。
深刻に悩まないように、早めに手術などの治療を受けさせたいという親心もわかります。
しかしわきがの原因の臭いを発するアポクリン腺が大量に発達するのは第二次成長期以降です。
第二次成長期にその時点でできているアポクリン腺を手術で切除しても、また成長期にアポクリン腺が増加して再発する危険性があります。
何度も手術して傷跡が目立つくらいなら、成長が収まって以降に一発で治療したほうがいいでしょう。