わきがって自力で治せるもの?

自力で根治できる方法はない

わきがの原因は、わきにあるアポクリン腺から分泌される汗です。
アポクリン腺からの汗には、たんぱく質や皮脂などの成分が含まれており、それが皮膚の常在菌によって分解され、ニオイの原因となるのです。
わきがを根治するには、このアポクリン腺を除去するしかありません。
そのためには、クリニックでわきが治療の手術を受けるのが確実でしょう。
つまり、自力でわきがを根治させることは難しいのです。
わきがは持って生まれた体質であり、親がわきがであれば高い確率で遺伝するものでもあります。
そのため、残念ながら一朝一夕で治せるものではないわけです。
ただし、生活習慣によってニオイがきつくなる可能性はあるため、その場合は適切なケアをすればニオイを軽減できるかもしれません。

効果的なケア方法

わきが治療を自分でおこなうことは難しいですが、適切なケアをおこなうことでニオイを抑えられることがあります。
たとえば、制汗剤などは汗の分泌を抑えるため比較的有効です。
ただし、スプレーやローションなどでは制汗成分が汗で流れ落ちてしまうため、あまり長時間の効果は見込めません。
そこで、より制汗成分が肌にとどまってくれるクリームタイプの制汗剤がおすすめです。
クリームなら油分が含まれており、汗をはじく効果も期待できるため、制汗成分が落ちにくいのです。
さらにクリームタイプはスキンケア成分も含有していることが多く、わきの乾燥を防いでくれます。
肌は乾燥してバリア機能を失うと、それを補完しようとして皮脂が多く分泌されます。
この皮脂がわきがのニオイの原因にもなるため、乾燥を防ぐことができれば皮脂分泌を抑え、ニオイも軽減できるというわけです。
その他、通気性のよい綿などの服を着る、生活リズムを整えて代謝を上げるといった方法も効果的でしょう。

食生活にも注意が必要

わきがのニオイは、たんぱく質や皮脂が分解されることによって発生します。
逆にいえば、たんぱく質や脂質の分泌を抑えられれば、ニオイも軽くなる可能性があるのです。
そのためには、食生活も見直してみましょう。
たんぱく質や脂質が多い肉や乳製品などは、適度な摂取にとどめておくのが無難です。
ただし、たんぱく質も脂質も体に必要な栄養素であるため、完全に断つのではなくほどほどにするのがおすすめです。
また、肌が強い酸性の状態では皮膚の常在菌が活発になり、ニオイ成分を多く生成するといわれています。
そのため、皮膚を適度な弱酸性に保つことが大切です。
わかめや梅干しなどアルカリ性の食品を摂ることを心がけてみましょう。